受験勉強の結果は日々の勉強場所で決まると言っても過言ではない。今回は勉強場所の重要性について伝える。「勉強するつもりが自分の部屋でぐーたら過ごしてしまってる……」なんて人は特に注目だ!
勉強する上で場所が重要になるのは、ずばり集中力が勉強する環境によって大きく変わるからだ。勉強するのに向いた環境では勉強効率は格段にアップするし、反対に悪い環境では効率はガクンと下がる。限られた期間内で合格を勝ち取るには、最適な勉強場所を作ることがとても大切だ。受験に成功した先輩たちのほとんどは、自分の勉強場所というものを持っている。
集中力をあげるための3つの要素
さて、学校の教室でテストを受けている環境が他の場所と異なっているのは、①「周りに人がいる」、②「テスト以外にやることがない」、そして③「勉強する習慣ができている」この3点だ。これが教室だと集中力が上がる理由だ。
①周りに人がいる
①について、「周りに他人がいると集中できない!」と思う人もいるかもしれないけど、それは間違い。自分の部屋で一人でいる時と外で他人といる時では、どちらが自分をきちんとしていられるだろうか。自分の部屋ではぐったりと情けないかっこうでいられるけど、外でそんなことする人はいないよね。周囲に他人がいるということが、適度に緊張感を与えて集中力を保ってくれるのだ。もちろん自分にちょっかいをかけてくる人がいる場合は別だけど、基本的に人間は他人と一緒にいた方が集中力が上がるのだ。
②テスト以外にやることがない
②も重要なポイントだ。テレビやゲーム、雑誌や漫画、ネットや友人とのお喋りなど、勉強よりも魅力的なものがすぐ側にあると、どうしても勉強を中断してそっちに集中してしまいがちだ。「自分はそんな誘惑に負けたりしない」と考えている人も、油断しない方がいい。
③勉強する習慣ができている
勉強が順調に進んでいる時はあまり苦にならないので勉強に集中することができるが、なかなか理解できないもの、憶えられないものがあって思うように勉強が進まないことが受験勉強をしていれば必ずある。そうすると人間の脳みそは休息を求めて、どうしたって勉強を中断して他のあまり頭を使わないことに集中してしまう。そうした時に備えて、普段から勉強場所から勉強の邪魔になるものを無くすように心がけることが大切なのだ。
そして最も重要なのが③の「勉強する習慣ができている」ということだ。これは多くの人が実感していることだが、人間は何度も同じこと繰り返すことで効率が上がっていくし、習慣づいたことを行う時には、脳みそが直ぐにそれに集中するように切り替わるようにできている。僕たちは小学校、中学、高校と合計 12年間もかけて、教室で勉強やテストをするという習慣を身に着けているので、自然と授業やテストの際に集中力が上がるのだ。
集中力を発揮させる場所
つまり、集中力を発揮させるのに重要なのは、「周りに人がいて」「勉強以外にやることがない」場所に、「勉強する習慣をつける」ことだということが分かる。「ここでは勉強に集中する」という空間を自分で作りあげることが、受験合格へのとても大きな一歩となる。
自習室で勉強することは合格への1番の近道です。